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深層学習を用いた新たな個体識別手法の開発:生態学と情報科学の融合から見えたこと

高屋 浩介 博士(東京大学 大学院農学生命科学研究科・特任研究員)

要旨


近年、深層学習による画像認識技術が飛躍的に進歩し、生態学分野でも応用され始めています。私は、この技術を活用し、画像と深層学習を組み合わせたオオサンショウウオの個体識別手法の開発を行いました。本種の模様は個体によって異なることが知られています。この差異をAIに学習させることで、従来よりも簡易な個体識別が可能になるかもしれません。また、オオサンショウウオとチュウゴクオオサンショウウオの交雑個体も画像から判別できないか試みました。さらに、同様の技術を用いて画像中の外来植物を自動で検出する研究にも取り組みました。今回の講演ではこれまでの研究紹介だけでなく、生態学に情報科学を応用する際の課題や今後の展望についても議論できればと考えています。

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